5月になりました。丹波の山々は新緑が鮮やかさを増し、田んぼでは稲の植え付けが始まっています。
♬ 晴~れた空 そよぐ風 港出船の ドラの音愉し 別れテープを 笑顔で切れば 望みはてない 遙かな潮路 あぁ 憧れの ハワイ航路 ♬ この歌は高齢者であればだれでも歌える岡晴夫さんのヒット曲です。
和寿園デイサービスでは、月2回のペースで「音楽療法」のレクリエーションを行っています。この時間は「音楽療法士」の資格を持つ職員、自称“篠山の八代亜紀”さんによる歌の指導で、身振り手振りを加え、鈴や鳴子などの楽器も使いながらの楽しいひと時となっています。憧れのハワイ航路やリンゴの唄など往年の名曲、万博音頭や瀬戸の花嫁など懐かしい曲目、またその季節にあった茶摘みの歌やでんでんむしなど、口だけでなく手足や体を動かし、さらにリズムに合わせるためには頭を使うなど、五感を総動員することにより認知症予防に取り組んでいます。
この「音楽療法士」は国家資格ではなく、一般社団法人が認定する資格で、100歳を超えて医療に携われた故日野原重明先生が提唱されたものです。先生は、従来の医療が顧みることが無かった癒しの技としてこの音楽療法を取り入れ、心が癒されると、体の具合までよくなることを実践されたそうです。
一人暮らしの高齢者の場合、話し相手はテレビだけ、ましてや歌を唄う機会など殆どない中、音楽を通して楽しい時間を過ごすことが小さな幸せになっていると思います。
なお、この音楽療法の様子は、毎月発行している「どりーむだより」に掲載しておりますので、一度ご覧ください。
新型コロナが普通感染症扱いになり、1年が経過しましたが、高齢者福祉施設として感染症対策を続けながら、徐々に通常運営に戻れるよう各部署で努力をしてまいります。ご利用者・ご家族はもとより、関係者の皆様には更なるご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願い致します。
令和6年5月
理事長 山本喜代治